Body Workについて

2013.6.1

私の提唱する Body Work は、

身体を歪ませない(姿勢)
身体をとにかく動かす(全身運動)
身体をほぐす(運動の前後)
縮んでいる所は伸ばす(ストレッチ)
思考を変える(イマジネーション筋も働かす)
身体の使い方を知る(+ 呼吸)

このすべてが、「Body Work」です。

だから、本当に体を全て使いたいと思うなら、時間もかかります。
でも日々やることはすごくシンプルだと思いますし、実は特別な事じゃない
ある意味生きて行く、ってことだよね?生きる基本、当たり前の事 。

そしてこれらにすべて脳の指令やイマジネーションを同時多発的に発生させていきます。できればユーモアも加えてほしいです。楽しくなければ脳は喜んで指令してくれません。【楽観的に】が脳を活性化し、体の動きにも大いに良い効果を生み出します。これらは目に見えませんが「想像筋」とか「イマジネーション筋」と私は呼んでいて、結構重要な役割をします。それが働かせられない人は、サクセスイメージも持てないので、それぞれのパフォーマンスにおいての上達、目標を達する事が難しいかもしれません。体もプラス発想が好きだということです。繰り返し、繰り返しの反復練習から無意識化した体の動きが作られると信じています。

「暗黙知」という言葉がありますが、言葉では表現できない、体の動き方のセンスとか感覚ですが、それが培われていくはずです。…練習は決して裏切りません。現代人はさまざまなストレスがあまりにあり過ぎ、さらに携帯の普及や椅子生活、食べ物の変化、などにより体型も姿勢も変化しています。ストレスフリーにするには、頭骸骨の縫合部分と仙骨を緩めると効果的なのですが、細かくは、仙骨を緩めたり、大腰筋を伸ばしたり色々ですが、いかに鍛えるかより、いかに緩めるか…を重点的にしていくと柔軟の効果があがります。あとは、肩甲骨の間とその周辺、ストレスのツボがあると言われていますので、この周辺の緩みを徹底し、S字を綺麗に作って行く、そしてもっとも皆さんが困っていらっしゃる股関節まわりをほぐしたり、可動域を広げていきます。実は股関節は肩関節とリンク、肩甲骨は骨盤(腸骨)とリンクしていますので、前述したストレスや姿勢の悪さから肩が前に傾いている方が多い、肩関節や肩甲骨まわりが硬い方が非常に多いという実情もあり、そこにも柔軟性、可動域を広げる必要があります。もちろん、柔軟と体を動かすのに必須な腹筋トレーニングやさまざまな筋力も必要となっていきます。

何よりも言いたい事はご自身の体を、人間の体の事をよく知って頂きたい!ということ。季節、温度、気圧、時間、加齢、バイオリズム、ストレス…毎日自分の身体の状態に興味を持ってほしいしそれにどう向かうか考え、それで行動を起こしてほしい。日常出来る事からまず始めて下さい。大方姿勢や生活の見直しです そして、動かす時のアプローチ方法をひとつと決めず、角度を変えさまざまな面から問題にトライする事。堅い頭では身体も柔らかくなりません。がんばらないで、あきらめない!です。毎日身体の発見しましょう!

柔軟の順番に決まりはなく、国際法も刑罰も賞味期限もありません。とりあえず、ひざが曲がっていても、お尻が浮いてもいいんです。ただ、いきなりストレッチだけはお願いですからもうやめてほしいのです。とりあえず、ほぐしまくる、これに尽きます さらにサクセスイメージを体に教えてあげること。「だめだ、硬い、できない、どうせ私は…」マイナスな言葉は言わない、思わない。「筋肉さん、今日もよろしくね」くらいの気持ちで取り組みましょう。どうぞ、ご自身の身体を子供を育てるように、いたわり、優しく時には厳しく、向かい合って下さい!

以下は、カラダを動かす為のポイントと注意点です。

1  体を動かすのに一番大事な事は、まずは、歪みの無い体・姿勢、S字曲線ありきということです。正しい姿勢だとラクに体が動きます。どうしてもご自分でわからない方は、自分の体を熟知して頂き、調整してくれる主治医のような整体師を持つといいと思います。どう歪んでいて、その施術の結果どう治ったのか、治らないのか、ここをきちんとチェックでき、きちんと話せて、アドバイスしてもらえ正してもらえる方が理想です。悪い姿勢のままで動くという事は、ブレーキをかけながら自転車をこいでいるようなもの。効率が悪いし、更に片手 運転で左右がアンバランスだったりすると尚 NGで、 故障の危険が高まります。立つ・歩く・姿勢・思考・食事等の生活習慣が全て歪みを引き起こします。日常生活の習慣が最も大事であり、厄介なのです。

2  体全体、細部迄の徹底的なほぐし (ケア) が重要です。各部のこりにより、体を動けなくしています。筋肉や靭帯、腱、筋、筋膜などを毎日ほぐします。理想は、女性の胸くらいの柔らかさにして、どこにでも動く、てろんてろんの360度パノラマ筋肉です。結局凝りが動きを妨げている という事を、ご自覚下さい。 筋肉を最大限に発揮させたいのなら、コンディション良い状態、疲れていない筋肉を常にキープするのが必須です。
 
3  呼吸を意識下さい。きまりはありませんし、神経質になる必要はあり ませんが、止めない、つめない事です。できれば動かしたい部分へ呼吸が送れるようになるとその周辺の動きもよくなります。動きごとに呼吸法を変えられるとベストです。力が入りそうな時や前屈する際の呼吸は、「吸う」をおすすめします。その先で「吐く」です。背骨のつまりには、肋骨をあげ、横隔膜を前後左右に膨らませ、背骨の間に、ほわほわのクッションを作るイメージで呼吸します。深呼吸のような肺呼吸や胸式呼吸です。リラックスしたい時や、仙骨や腰、内臓への呼吸は、腹式呼吸がおすすめです。

4  全身運動を心がけて下さい。何でも結構です、ラジオ体操とかウオー キングとか。。。柔軟や動きは、一部分で考えず、全体像で考えます。体を柔らかくしたいなら、単品ではなくフルコースです。部分を柔らかくしたいならそれにつながる周辺を動かす、ほぐす、またその周辺につ ながる周辺を…というと結局全身になります。部分にこだわっても効果は期待できません。全体的に柔らかくしないと、部分の負担が増えます。「部分を全身で支え、部分の負担を全身でシェアする」。例えば皮膚もすべて繋がっています、どこかのしわはどこかの皮膚をひっぱることになり、歪みを発生させる、というのと同じ考えです。

5  どこにも力を入れず、脱力して呼吸をして行います。力は無意識に入ってしまいますが、それをコントロールできるようにならないとNGです。もし力が入ってしまったら、逆にもっと全身に思いっきり力を入れてみて下さい。そうすると疲れて勝手に脱力します。その時に前屈します、といった具合に脱力を感じることができます。

6  素直に体を動かすには、素直に受け入れる脳を持つ、そういうトレーニングも必要です。脳が気持ち良くなると体もほぐれます。歯を食い しばらないでやりましょう。口をあけるとか、あ~と言うとか、一生懸命やらない。本気ではなく、その一歩手前、「へん気」=「編気」、自分の体を編集する、レイアウトするつもりで、ご自身の感覚を頭ではなく体で感じてみて下さい。柔軟の順序や方法に、きま り・法律や選手権はありません。まずは、体にサクセスイメージを持たせる!目標の形に近づく為のさまざまな角度から毎回色々なアプローチをする。殆どの方が毎日同じやり方で、出来ない、出来ない、とおっしゃいます。自分の体に合わせた発想の転換、アイデアが必要です。どうぞ自分本位に、自分の体を知ってうまくアプローチしていきましょう。サクセスイメージを持つことで、希望を与えてあげる方が体にはいいからです。あ~また今日も出来なかった、と思うより、目標に確実に近づいている実感を得る方がいいに決まっています。毎日出来ないとか、私は硬い、と言われ続けている筋肉が伸びるはずがありません。

7  動かす時は、体の中に反対や色んな方向への矢印を発生させて、決して止まらず、絶えず微動して動きましょう。長い静止が凝りを発生させます。コアを意識しながら動かせると理想ですが、コアをいつも中心に (ニュートラル) 微動していると動きがよくなりますし、コアを意識できます。テニスのサーブ待ちのように…。そして、動く軌跡を体の中に感じます。重心移動とか考えず、流れよくダンスでも優雅に踊っているように…流れを止めない動き方です。

8  体の組み立てをきちんとする。各骨の積み上げ、骨盤の積み上げなど、体がもともとある自然な、無理のない流れでできるよう導きます。例:脚の積み上げには、つま先、足首、ひざ、股関節が同じ向きに。内股やがに股、開脚するライオンを見たことはないです。人間だけが 体を歪ませて、無理に使っています。肩から手をあげる場合も、肩を前に出さない、ねじらない、いびつにならない、という様に。そうすると、きちんと 各部がつながり、骨がきちんと積み重なり(アライメント)体が素直に伸びてくれます。チーターのように格好よい筋肉に!

9  反対の事をする。筋肉は伸縮します。伸ばすというストレッチだけでは NGです。弛緩する方もやらないとです。弛緩と収縮は常にセットで行うように心がけて下さい。右をやったら左、前をやったら後、斜めをやったら反対の斜め、開いたら閉じる、筋肉を使ったらほぐす、 インプットしたらアウトプット、食べたら出す、すべては反対の事。ストレッチして伸ばし過ぎると筋肉は、反動で縮もう縮もうとします。(恋をしたら告る!?笑 )。常に筋肉の緊張 + 弛緩を繰り返し、筋肉を安心させます。柔軟も運動も昨日あんなにやったのにまた体が戻っている、ということはありませんか?動いた反動です。例:器械体操の選手が大車輪をやると、体の全ての筋肉を異常にひっぱられます。そうすると筋肉も危険を感じて縮もう縮も うとします。ケアも追いつかないほどで、器械体操の選手が全般に背が低いのはそのせいだと言われています。反対をやるが大事です。

10 柔軟に、腹筋や背筋はやはり強い方がいい!ここでいう腹筋・背筋は、仮面ライダーのよう割れた腹筋のようではなく、持久力のある弾力のある赤い筋肉、遅筋です。柔軟性に必要な所謂骨盤をたてるという事に腹筋が不可欠ですし、 そもそも座るという事、前屈する時や立って動くには絶対必要なのです。 そして重要なのは、腹筋は、無いと使えませんが、『使わないと意味が無い』という事。徹底的に体の左右のシンメトリーを感じ、いつもニュートラルにいてコアの腹筋で動きを操作する、その事が疲れさせない体を作り、動きの効率を最大限に発揮できるという事に繋がっていきます。
  
11 筋肉は冷えに弱いです。四季を通じて体の芯迄冷やさない様お気をつけ下さい。頭寒足熱がおすすめです。足首は 特に冷やさないようにして下さい。足の裏や足首で気の流れも行われていると言われています。うまく体温調整ができないと、どんどん硬くなって行きます。食事も勿論重要です。よく“つる”方は、水分不足、冷え、良質のタンパク質不足、悪い油の摂取などが考えられます。食事の栄養面、摂取量、摂取する時間をよく考えて運動して下さい。

12 最後に、指導者も動ける体を作りましょう。「スポーツ魂+ケア」を私は提唱します。徹底的にケアを実践できる、ケガをさせない体を作る、体の事をもっと知る、動きを知る。そのパフォーマンスだけの知識ではなく、発想を転換して、さまざまな分野への勉強を広め、柔軟な頭、思考でパフォーマンスアップの為のアプローチ法を模索しま しょう。そういう努力を怠らないようにしたいものです。そうでなければ説得力がないし、指導者こそ動かなければならないと私は思うのです。理不尽な指導より、良きアドバイザーになりたいものです。

私は、体のケア、使い方、動かし方で柔軟性をアップさせる、体をラクに動かして力が効率的に発揮できるメソッドを日々考えています。私自身、元々体が硬く、体を間違って使っていた為に多くの故障を抱えてきました。そんな時出会った解剖学を機に、そして、シンクロという競技 の指導を
きっかけに、体の使い方や、柔軟になる為の即効性のある方法論が試行錯誤を繰り返し、少しずつ構築されていったのです。

…いかにシンプルに無理なく体を動かす事ができるか?

その答えに着目したのが、二足歩行になる前の四つ足、つまり四つん這いの形です。四つん這いの形は、筋肉がリラックスし、膝が緩み、お腹に力が入り、背中に弾力ができます。立位でも膝を少し緩ませると、体の中心である腰椎 3番で全体のバランスをとれるようになり、弾力のある状態で体を動かせることができるようになります。この四つん這いの形をいつもイメージしながら体を動かすと、実にラクなのです。

私のセオリーでは、体の作り、自然な動きに逆らわず、本来あるがままの姿で、を主軸にしています。捻らず、極力痛くしないがキーポイントです。また、所謂体が硬いとは「関節の可動域がせまい」ということ。関節そのものにもアクセスし、関節についている筋肉、骨、靭帯、腱などをよくほぐし、可動域を広げ、柔軟性をアップさせていきます。体を柔らかくしたいなら「単品ではなくフルコース」が私の持論です。全体像でとらえる、です。「部分を全身で支え、部分の負担を全身でシェアする」そういう動き方をおすすめします。その結果、弾力のある、しなやかなのに強靭で、柔軟な体へと変化していけると考えています。特にスポーツをされているアスリートの方々には可動域を広げることによりパフォーマンスをアップできる可能性が期待できますので、是非、柔軟性を高めて頂きたいと思います。故障の予防にもなります。

メソッドの内容的には、例えば先人の方がやってきたごく普通のストレッチ法を体の作りに沿って正しくやる、発想を転換するという事です。 東洋西洋に限らずいいと思ったことは動きにどんどん応用しています。ケアを含め、骨や筋肉や腱や靭帯、関節等体の構造を考えて正しく動くように導いている、という感じです。凡才の私自身の経験値のみと日々のレッスンの中で発見したものなので、特別なものではないし、絶対的なものではない事をお断りしておきます。 ご自身に一番合った方法が見つかればそれが何よりです。なぜならば、ご自身の体はご自身にしかわからないから、どんな方法論も標準化は難しいからです。このメソッドはあくまで、我流でまだまだ発展途上の方法論です。決してやみくもではなく、体の構造上の事を踏まえ、理論的に日々私も体を 使って新たな発見を出来るように試行錯誤をしています。

動かない人が増えているのと同時に、動こうとしている人も増えている。私的には動かない、動かないままでいたい人もそれでも少しは動くような氣になるような仕掛けをしたいし動こうとしている人、動いている人にもそれ相応の方法論でさらなる方向へ向かってほしいと思います。介護を経験したから、動けた人が動かなくなる経過を、身体もこころまでもどんどん落ちて行く状況をライブで見ました。「動ける」それが当たり前過ぎて、でも実は少しづつ「動けない」身体の予備軍になっていることに早く氣がついて下さいね。一日でも早くそれぞれの目標の柔らかさや理想の身体になれますように!間違ったやり方で怪我になったり無駄な時間と労力を費やさないで、それぞれのBody Workに向かいましょう。

「動ける体の喜びを届ける」のが私のBody Workです。

体とこころと人と自然はつながっている

こころがうごいて からだがうごく
からだがうごいて もっとこころがはずむ
こころがはずむまん中に 人が集まる
こころとからだとひとが win-win-winに!

わたしのやっていること の理想の形です
たくさんのhappyに出会えますように…。