スポーツやダンスをされている若き少年少女&親御さんへ

2013.6.1

Dear スポーツやダンス、バレエなどをされている
若き boys and girls ,and their Parents~
by eico hatta

小・中学生の皆さんにレッスンをお受けして頂くにあたり、私なりのポリシーがありますのでそれを記します。

ここに記すのは、何か目的を持ったスポーツなり運動をするために柔軟度を増す、身体の使い方を知りたい方へのメッセージであり、楽しむために身体を動かすのは、私も勿論奨励します。心から楽しいことは身体が喜びますし、何よりのことです。そうでなければならないと思います。

数十年前より現代の子供の基礎体力が落ちているデータがあります。野や山を夕暮れ迄かけていた頃のように、元氣に駆け回れる環境と(治安)体力を是非回復してほしいです。
下記のことは、少し小難しいことを言っているようですが、いたって私はそんな人格ではない…と自分では思っています。レッスンは楽しくおかしくやり、楽しい中に守ってほしいことだけきちんとお話します。その点はご理解下さい。

小・中学生、ここは親御さんの気持ちが一番反映される時代です。ただ、私自身が、シンクロや野球、フィギュアスケート、テニス、新体操、バレエ、ダンスなどの子供達を教えていて一番感じていることですが…問題が2点あり、1つの問題は、親御さんのお気持ちより本人達の気持ちを重視したいという事です。親御さんの心配はじゅうじゅう理解できます。私も親の一人として同じ経験がありますから。

大事なのは、本人の気持ちです。本当にやりたいのかに尽きます。やることにわくわくしているかです。もう1点は、心配している?指導?している両親さまもご一緒に体を動かせますか?、一緒にケアなどに参加できますか?という点です。

親子の場合のそういう指導の部分は、親子故の難しさが絶対にあるからです。口で言うのは本当に簡単なんですよ。親子で向かい合うのは難しい、と私は少しそう思っています。感情的にもなり、そうなると悪化の一途をたどり、家庭自体がなんだかこじれる日々を送ったりしなくてはならないし…ま、それも含め、家庭だとは思いますが。

小学高学年、中学生なら、既に充分意志はあると思うので、親御さんからの強制ではなく、彼らの意志を尊重して頂きお話合いの上、それでやりたいという強い気持ちがありOKならお受けするよう、お問合せには返信しています。

なぜなら、もう何人も接してきましたが、殆どが親の思いだけが先行していて、本人にやる気が無ければ、レッスンしても全く意味がないからです。お金も時間も無駄だと思います。「やらされている」感で体を動かしても絶対身にはなりません。私の場合、理論立てて教えるので、どれだけ理解でき、集中でき、体得できるかが少し心配でもあります。

きちんと体の使い方を知れば、ケガの予防は勿論、可動域は広がり、体の動きもよくなりパフォーマンス力は必ずアップします。以前指導した中学生球児たちも本当に変わりましたし、目の輝きも変わりました。その点は意志を持ってきてくれると大丈夫だと思います。

私は、どんな時も徹底的に本気で一人一人に向かいます。営利目的で教えているわけではありません。なので、本当に変わりたい人においで頂きたいので、少し面倒くさい理屈で申訳ないのですが、ご理解頂き、私のレッスンには参加して頂ければと思います(子供の場合です)。

過去に何度も子供さんの場合、滅多に崩れない私でもくじけそうになるくらい、だらだらされた経験があり、親御さんの気持ちだけでレッスンをお受けすることは一切お断りしています。そこをよろしくお願いしたいんです。あ、でも厳しいとかそういう意味ではないですよ。レッスンはあくまで体が開くように楽しく導き、子供さんにはスポーツ精神や舞台の厳しさや一流になる為の話をほんの少しします。特にオリンピック強化選手などを見ているので、将来に繋がることを考えると、基本である今の小中学の時代をどうしても生半可な気持ちで接するわけにいきませんから…

私でなくてもいいのです、とにかく、習い事もスポーツも勉強も三つ子の魂百迄。真に総合的に知識と熱意を持った、アドバイザーになってくれるような、素晴らしい先生、コーチに出会える事を心から祈っています。そして、「姿勢」が一番気になる所です。大人になってから直そうと思ってもなかなか一度ついた「癖」は直せません。どうぞ、家族ぐるみで「姿勢」をよくすることを心がけて下さい。姿勢が悪いと骨盤は後傾し、猫背、背中が丸くなり、首が前に出て、身体を歪ませ筋肉を硬くしていきます。それが常になると、筋力低下、内臓疾患、低体温、肌荒れ、冷え、むくみ、免疫力低下、血行障害etc。悪い事だらけになっていきます。氣がついた時から直す様にしましょう。大人になってから後悔しない様に…

<付記 成長痛について>

●オスグット
膝の骨端症、膝お皿の下の骨がでて痛んだりします、ダルビッシュ投手がひどかったそう。
関連ブログ記事もご覧下さい。
→オスグットに朗報! http://d.hatena.ne.jp/eigon/20130606/1370473567

●シンスプリント
すねに集中的に痛みが発生。シーズンの始めや新学期に新入部員がハードなトレーニングを集中的に行った場合に頻発します。硬い地面の 上を繰り返しランニングする、足部を背屈させる(つま先を上げる)筋肉を過剰に使いすぎるなどで起きます。バレーボールのジャンプ時など。

●イップス
極度の緊張感、精神的なことが原因で筋肉が硬直し思い通りのプレーができなくなる運動障害で色んなスポーツにありますが、野球の場合「送球イップス」。うまく投げられなかったトラウマで送球が怖くてできなくなる障害です。

●かかとの骨端症
成長軟骨が刺激され走ったりすると痛い。

●ペルテス病
股関節の成長痛、股関節から太もも、膝にまで及ぶことがあります。痛みのため足を引きずって歩くことも…。

成長痛は、年齢とオーバーユース(使い過ぎ)によるものが大半なので、成長期には、練習量・練習方法を考えることが重要なんですが、ストレッチが不足していることも原因です。私的には完全にケアが足りないと思います。とはいえ、成長する骨と軟骨や神経にふれますので、本人は激痛を伴いますので、痛みは理解してあげて下さい。保存療法しかない場合も多々あります。一日中練習をするのにケアの重要さはどのスポーツでも軽視されている気がします。もちろん勝つ為の技を磨く、筋トレ、それも大事です。でもその土台、基本となる体が歪んでいたり、コンディデョンが悪ければ練習しても無駄だと思うのです。小学、中学生でも筋肉ほぐしで何をしても悲鳴をあげる状態です。それほど凝っていたら、いいパフォーマンスができないの言う迄もありません。小学、中学生でさえ、すでにケアが必要です。目指すは赤ちゃんです。歪み無く、疲労物質無い ぷくぷくマシュマロのような筋肉です。たかがほぐし、されどほぐし、実は大事な事です!成長痛の場合、精神的ケアも忘れずにお願いします。

下記は、ある小学校の先生の言葉です。それを少年少女に送りたいと思います。

夢や目標をもつことが大切だということ。
努力は報われるということ。
本当の感動は努力した人にしか味わえないということ。
一生懸命な人が一番かっこいいということ。
信じることが大切だということ。
人のせいにしないということ。
みんな弱さを持っているということ。
みんな強さを持てるということ。
本当のやさしさとは何かということ。
だれでも必ずいいところをもっているということ。
相手の立場に立つとはどういうことかということ。
一人一人がかけがえのない存在なのだということ。
いろいろな人に支えられて生きているのだということ。
謙虚な姿勢が大切だということ。
自分の気持ちを相手に伝えることが大切だということ。
自分の受け止め方ひとつでプラスにもマイナスにもなるということ。
自分があきらめた瞬間がものごとの終りになるということ。
一人一人の力を合わせると、とてつもなく大きなことができるということ。